EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁両立性)とは、
電子機器から放射される不要な電磁ノイズ、EMI(Electro Magnetic Interference:電磁妨害)と
電子機器が外来ノイズからの耐性を示す、EMS(Electro Magnetic Susceptibility:電磁感受性)の2面があり、
電子機器から放射されるノイズ(EMI)を抑え、外来ノイズによって電子機器が誤作動などを起こさない(EMS)両立性です。
EMCの規格としてクローズアップされやすいのはEMIです。
電子機器から放出される不要な電気的ノイズをエミッション(emission)と呼び、
放射されるノイズが電子機器などに影響を与えることを言います。
電磁波が特に問題になりやすくノイズ対策と言えば不要輻射測定を連想される方が多いと思います。
エミッションのレベルはCISPRやVCCI等で規定され、範囲内に収めることが必要になり
設置環境によって定められたリミットを守らなれば製品を販売出来ず、多くの関係を悩ませます。
EMSはイミュニティ(immunity)とも呼ばれ、電気機器が電気的ストレスに対してどの程度耐性を持っているかを指します。
電磁波などによるに外的要因(EMI)を受けても性能低下や誤作動を起こさない能力の事を言います。
国際的な電気関係の標準基準規格を定めるIECが規定したIEC61000-4シリーズなどで試験されます。
ただし、IEC61000-4シリーズに定められた最低レベルの試験をパス出来なくても製品化出来ます。
では ”IEC61000-4シリーズの規格自体一体何のため存在するのか?”がポイントになります。
次回はEMSの本質に迫ります。