高周波回路におけるノイズを低減させるには?
高周波回路におけるノイズを低減させるには?- 高周波回路でノイズを低減を設計するには、色々な対策を施す必要があります。その対策の基本の一つとして、まずGNDの設計が非常に大切です。
GNDプレーンを分断するようなスリットなどを設けない様に、リターン電流経路(リターンパス)を確保する事で、ノイズを低減させていきます。
逆にリターンパスが乱れるようなGNDのスリットやGND分離があると、磁界が乱れてコモンモードノイズが発生しやすい状態になります。
このコモンモードノイズがEMIを悪化させる最大の要因だとも言われています。
また、外部からのノイズ保護や、回路から外部へ不要輻射の発射、回路内部での結合防止などの目的で金属のケースで、回路を覆う事があります。そのケース(シールドケース)の接地先や接地方法を考慮する必要もでてきます。そのため、GNDプレーンの形成によるGNDの強化が必要不可欠で重要となってくるのです。
まずは、高周波回路でノイズを低減する一歩として、GNDプレーン形成の見直しなど強化を図って見てはいかがでしょうか。