リプル(ripple)
リプル電圧とは電源機器などの整流・平滑回路において、ドロッパ方式に重畳される小さい交流電圧で、電源入力周波数およびスイッチング周波数と同期した交流分です。リプルはリップルとも言います。
入力周波数に同期した成分は、出力電流、電源内部の入力平滑コンデンサの容量、誤差AMPの応答速度で決まります。
スイッチング周波数に同期した成分は、出力電流、スイッチング周波数、出力フィルタで決まります。
スイッチング電源の出力にコンデンサを追加した場合、入力周波数に同期した成分は変化しませんが、スイッチング周波数に同期した成分は小さくなります。
シリーズ電源の場合は、入力周波数に同期した成分だけとなります。
整流・平滑回路においてリップルは少ないことが求められ、少なければ少ないほど出力電圧が安定し、良い電源となります。
コンデンサにおけるリプル電流とは、コンデンサに電圧の変動を加えると、脈動分に応じた充放電電流がコンデンサに出入りします。このコンデンサに流れる電流のことをリプル電流と呼びます。
このとき、コンデンサにはESR(抵抗成分)があるため、リプル電流によりコンデンサが発熱します。この発熱はコンデンサの容量低下、寿命に大きく影響してきます。
特にESRの大きなアルミ電解コンデンサなどでは、発熱による温度上昇の上限値を規定しています。これを許容リプル電流と呼びます。
リップルノイズについての詳しい説明はこちらも参考にしてください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/224/
その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/