モーターサージ
モーターサージとは、電気機器(モーター)の電気回路などに定常を超えて発生する高電圧ノイズのこと。
モーターやインバータなどの電気機器は、瞬間的な現象であるサージによって劣化や絶縁破壊などを受けます。
たとえば、400V級のモータをインバータ駆動する際、20メートル以上の長距離配線になるとスイッチング動作によってモータにサージ電圧が加わり、絶縁劣化の原因となります。
配線が長くなるほどモータ端子電圧のピーク値は上昇するため、適切な対策が必要となります。
モータサージ対策には2つあります。
1. SSR(無接点リレー)を使用
SSR(無接点リレー)では電源のオンオフ切替が0Vの時に行われるため、大きな電流変化は起こらずサージ電圧をおさえることが可能です。
2. サージアブソーバを使用
サージアブソーバはサージキラー(もしくはアークキラー)と呼ばれ、有接点の制御に使われます。
サージアブソーバには「CR方式」と「バリスタ方式」の2つの方式があります。
・CR方式:C(コンデンサ)とR(抵抗)を組み合わせたもの。C(コンデンサ)は接点解離時の放電制御に効果があり、R(抵抗)は投入時に電流制限をする効果が見込めます。
・バリスタ方式:半導体(バリスタ)の特性である定電圧を利用してコイル間もしくは接点に高い電圧がかからないようにします。
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