外来ノイズ
外来ノイズとは、ノイズの発生源が外部から付加されるノイズのこと。
ノイズの発生源は、外部か内部かで区別されます。
たとえば、自動車が近くを通ることでテレビの画像や音声が乱れる時がありますが、これは点火プラグなどで発生する電波が原因となっています。
このような外部からの発生源を持つノイズを外来ノイズと呼びます。
外来ノイズには、静電気放電ノイズ、インパルス・ノイズ、ファスト・トランジェント/バーストノイズ、雷サージ電圧、伝導性磁界ノイズ、放射電磁界ノイズなどがあります。
外来ノイズ対策は、大きくわけて2つあります。
「電源」としての対策と「システム」としての対策です。
「電源」としての対策には、入力ラインフィルタの内蔵、基板やシャーシ設計のFGライン適正化、ノイズ耐量が高い部品・フェライトコア・ノーマルモードチョーク等の部品採用、などが上げられます。
「システム」としての対策には、外部フィルタ/サージアブソーバの対策、グランド線(太く、短く)、入力線や出力線の配線(入出力線を離す)、などが考えられます。
電子機器での外来ノイズ対策は、通常、EMI対策で効果が期待できます。
つまり、外部への電磁ノイズをおさえることで、外来ノイズの流出や影響に対して機能するといえます。
また、電磁両立性(EMC)指令は、通常、電源を持つ最終製品に使用されるため、システム全体に対しての対策も重要となります。
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