スタブ
スタブとは、信号の配線が途中で分かれている部分のこと。
スタブは英語でStubと表記し、「切り株、短い切れ端、半券」という意味があります。
伝送線路で枝分かれした部分を指し、開放した先端は「オープンスタブ」、GNDに短絡したものは「ショートスタブ」と言います。
「オープンスタブ」は先端が開放されているので、∞Ωの負荷が接続された回路といえます。
この回路における入力インピーダンスZinは、Zin = -j Z0 cotθとなります。
入力インピーダンスは、オープンスタブの長さ(θ)によって変わります。
つまり、オープンスタブの長さを変えることでコンデンサやコイルの代わりになります。
「ショートスタブ」は先端が短絡しているので、0Ωの負荷が接続された回路といえます。
この回路での入力インピーダンスZinは、Zin = j Z0 tanθです。
入力インピーダンスは、オープンスタブと同様、伝送線路の長さ(θ)によって変化します。
電子計測でスタブが形成されてしまうと、大きな誤差の原因になる可能性があります。
たとえば、2つの回路間にあるケーブルの先に他のケーブルをつないで分岐先に入力インピーダンスの高い機器を接続する、または何も接続しないと「オープンスタブ」が形成されます。
配線自体が回路の一部として働くため、高周波信号や高速デジタル信号を扱うとスタブの有無・長さ・速度によって回路動作は変化するといえます。
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