デカップリングコンデンサ
デカップリングコンデンサとは、電源雑音やEMI(放射電磁雑音)をおさえるために設置されるコンデンサのこと。
デカップリングコンデンサは、コンデンサの交流成分を通す特性があるため、「直流成分+交流成分」から直流成分だけを取り出すために用いられます。
大抵の場合は、LSI電源電圧のゆらぎによるEMI制御に使われます。
デカップリングコンデンサは一時的に電気をためることで負荷の電流変化を吸い込み、ノイズ発生や電源電圧の変化を防ぎます。
ノイズ対策の面からすると、デカップリングコンデンサは高周波電流をデカップリングコンデンサ間に閉じ込めて、遠くの電源線に拡散しないようにする働きがあるといえます。
つまり、デカップリングコンデンサは回路の安定が目的ではなく、ノイズ発生の防御に重要な部品であるといえるでしょう。
また、より効果的なノイズ対策には、フェライトビーズやノイズ除去に優れた3端子コンデンサなどを使用します。
デカップリングコンデンサは、負荷の近くに配置するため、配線によるインピーダンスの影響は小さくなります。
つまり、電源インピーダンスは下がることになります。
また、デカップリングコンデンサを使用しても配線は残るため、インダクタンスとなります。
そのため、できるだけ配線が短くなるようにコンデンサを配置するとよいでしょう。
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