ノイズ対策の用語集

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ミアンダ配線

ミアンダ配線

ミアンダ配線とは、いくつかの信号線の長さを合わせるための配線方法のこと。

いわゆる等長配線手法になります。
ミアンダはmeanderと英語では表記され、「蛇行」「うねる」という意味があります。
そのため、ミアンダ配線は蛇行したような形状をしています。


ミアンダ配線では、蛇行配線を繰り返して配線の長さを調整します。
そのため、蛇行配線の数や高さを変更させることで配線の長さが調整しやすくなります。
一方で、ミアンダ配線によって配線そのものがノイズを発生させて影響を与えることがあります。ノイズの影響を避けるためにも長い平行配線は
避けるほうがいいでしょう。
さらに、配線の間隔も一般的な信号線の間隔よりも大きくすべきです。


ミアンダ配線の主な目的は、プリント基板上でパターン配線の長さを揃えて信号遅延のタイミングをあわせることです。
プリント基板上の配線が10ミリメートルで50psの差になります。
ただし、電気信号の伝達速度はプリント基板の表層と内層で差があるので、電気としての等長も考慮したほうがいいでしょう。


ミアンダ配線のデメリットとしては、多くのスペースが必要となるため、全体の配線が長くなってしまう傾向があります。
そのため、基板で確保できるスペースの関係で、ミアンダ配線を避けて短い配線をする場合もあります。

いずれにしても、基板の仕様や取れるスペース、周波数などをしっかり検討し、さらにはシミュレーションを活用するなどして、より良い信号品質とノイズ対策を模索しながら決定するといいでしょう。


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