ESD保護ダイオード
ESD保護ダイオードとは、静電気が原因で起こる電気機器の故障や誤作動を防ぐ部品のこと
ESDは、英語でElectro-Static Dischargeと表記され「静電気の放電」という意味です。
サージの一種になります。
ESD保護ダイオードは、TVSダイオードと呼ばれることもあります。
また、「ダイオード」は電気の流れを一方通行にする電子部品のことで、外部端子からのサージ電圧からデバイスを守ったりICの誤作動を防いだりします。
通常、ESD保護ダイオードはベースバンドICなどの集積回路をUSBラインから入ったESD(静電気)の電圧から保護する目的で使われています。
ESD保護ダイオードの特徴としては、ツェナーダイオードと比べると大きなサージ電流を逆方向に流すことができる点です。
また、ESD保護ダイオードの電圧・電流の特性として、サージに対しての応答特性が速いため、安定したクランプ電圧を得られる点があります。
ESD保護ダイオードは、「定電圧ダイオード」と呼ばれるpn接合ダイオードの一種をデバイス保護に焦点を置いて進化させたデバイスです。
pn接合ダイオードは、P型半導体とN型半導体を接合したダイオードのことで、逆方向降状とオフ状態を利用しています。
ESD保護ダイオードを選ぶ際に気をつけなければならない点は、「保護する信号ラインの信号振幅に対して適した逆方向降状の電圧かどうか」「保護する信号ラインの周波数に対して適した端子間の容量かどうか」「GNDをまたぐ信号かどうか」の3点があります。
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