スイッチングノイズ
スイッチングノイズは、高周波のノイズ成分のことで、電子回路がスイッチングを行う際に発生します。
スイッチングは、電気回路のオン・オフを切り替える行為をデジタル回路や直流・交流変換回路などで行うことです。スイッチングが行われる過渡状態のとき、高周波が発生し、ノイズが発生することがあります。この事象のことを「スイッチングノイズ」といいます。
(過渡状態:定常状態から別の定常状態に変化するときに、いずれの状態とも異なり時間的に状態が変化する非定常状態になる現象のことです)
スイッチングノイズは、特にデジタル回路で発生しやすいです。理由はトランジスタ同士がスイッチングを行うからです。
スイッチングをより高い周波数で行えば、受動素子の小型化やより高い応答速度を実現することが可能ですが、スイッチング速度が速いほどスイッチングノイズも大きくなるので、対策をより強力にする必要があります。スイッチングノイズを抑える方法の基本的なものは、コイルや抵抗を回路上に入れたり、コンデンサなどを挿入することで、高周波成分を吸収することができます。
入力コンデンサや出力平滑回路に加えてLCを使ったローパスフィルタを使用することで、スイッチング電源のノイズを除去することができます。また、入力コンデンサ・出力平滑回路を高性能にしてノイズを抑えることもできます。
スイッチング電源に関する内容は以下もご参考にしてください↓
https://www.noise-counterplan.com/tweet/836/
その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/