ESD
ESD(Electro Static Discharge)とは、エレクトロ スタティック ディスチャージと呼び、静電気放電のことです。
導電性の物体(人体など)が帯電していて、電気の流れやすい導電性の物体(電子機器など)に触れたり、接近したりすると放電が起こります。 この現象を静電気放電、またはESDと呼びます。
身近なものでは、金属のドアノブ(車のドア)、取っ手、衣類などがあります。
人体から出てくるESDはとても高い電圧になることがあり、
これが原因で電子機器が損傷したり誤作動を起こしたりすることがあります。
ひどい場合は爆発の引き金になることもあります。
そのため、ESDが電子機器の内部に侵入してシステムや製品を破壊することを防ぐためには、
ESDを抑えたり、除去したりする対策が必要です。
また、電子機器自体が想定されるESDに耐えられる設計が求められます。
ESDにおいて、湿度は大きな影響を持ちます。
湿度が低いと帯電しやすく、湿度が高いと帯電しにくくなります。
湿度が高ければ1kvほどの帯電でも、湿度が10%ほどまでに下がると、数十倍の大きさに変わります。
人体の帯電電圧が1kv~2kvほどで痛みも感じないほどでも、
電子機器にとって問題ないレベルのESDかどうかは、その機器の耐性に依存するため、 注意が必要です。
ESD対策について
ESDは電子機器に帯電した人が触れることや、帯電した機器が他の機器に近づいて 放電することなどによって発生します。そのため、ESD対策はさまざまな場所で必要です。
電子機器を設計する時は出来るだけESD対策を行います。
例えば、USBなどを抜き差しする場所、リモコンなどのボタンの操作などです。
これらすべてESD対策され市販されています。
その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/
ノイズ対策の方法は、こちらの記事をご参考にください↓
https://www.noise-counterplan.com/noise/howto.php