RF基板
RF基板とは、高周波信号の伝送に用いる基板のこと。
RFはRadio Frequencyの頭文字で、「無線周波数」を指しますが、「高周波」という意味で使われることが多いです。そのため、RF基板は「高周波基板」とも呼ばれています。
RF基板で扱う信号は、周波数が数百MHzから数GHzになります。このような高周波信号の領域で最も問題になるのが伝送損失です。さらに誘電損失もあるため、RF基板で用いられる材料は、誘電率が低くて高周波信号の伝送損失が小さい低損失材料が好まれます。また、吸水性の低さが誘電率や誘電損失に影響するため注意が必要です。
RF基板に使用される主な材料としては、フッ素樹脂(PTFE)や液晶ポリマー(LCP)があります。その他には、布基材エポキシ樹脂(FR-4)、ガラス布基材ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)、セラミックフィラー樹脂(ロジャース社)、ハイブリッド材なども使用されます。
近年、RF基板はスマホやタブレット、IoT家電、通信/ネットワーク機器、自動運転、半導体製造装置、など高周波信号の伝送が必要な市場での需要が増えています。取り扱うデータ量が増大する中、高周波材料の開発が求められています。
RF基板の材質を選ぶ基準としては、信号の周波数、サイズ、コストなど様々な要因を総合的に考慮して判断すると良いでしょう。
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