デジアナ混載回路
デジアナ混載回路とは、デジタル信号とアナログ信号が混在している回路のこと。
英語ではMixed Signal Circuitsと表します。また、デジアナ混載回路やミックスド・シグナル回路とも呼ばれています。
ミックスドシグナルICと呼ばれる半導体チップは、デジタル回路だけでなくアナログ回路も集積したICです。
デジアナ混載回路の十分な実力を発揮させるためには、アナログ回路とデジタル回路の干渉をできるだけ抑える必要があります。
デジアナ混載回路でのノイズ発生対策としては、電源を分離したり、差動信号を使用したりするなどの「設計による対策」があります。「レイアウトによる対策」としてクロストークを避ける、アナログ回路ブロックとデジタル回路ブロックを離すなど配置に留意するという方法があります。
ミックスドシグナルICと呼ばれる半導体チップは、デジタル回路だけでなくアナログ回路も集積するICですが、アナログ回路とデジタル回路を別々に設計して最後に合わせています。
しかしながら、アナログ回路とデジタル回路の接続ミス、インターフェイスの仕様やタイミングが異なるために回路が作動しないことも多々ありました。
運良く設計時に不具合が分かったとしても、設計初期ではなく最終段階の場合が多く、設計の後戻りが発生してしまいます。そのため、デジアナ混載回路の設計には十分な知識と注意が求められます。
ミックスドシグナルICは家庭用電化製品に広く応用されています。
ミックスドシグナルICが開発されたことで、携帯電話や小型電子機器の普及が大幅に広がりました。
また、異なる信号処理の機能を1つのチップに統合できるためチップ数を減らすことが可能になり実装面積も小さくできるようになりました。
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