CLC回路
CLC回路とは、コンデンサ(C)とインダクタ(L)のみで構成されている回路のこと。
コンデンサ(C)とインダクタ(L)はそれぞれ単体でもノイズ除去効果はありますが、CLC回路のように両方を同時に使うことでノイズ対策により高い効果が期待できます。
コンデンサは、直流電流を遮断して高い交流の周波数を通しやすくする性質を持っています。
一方でインダクタは、直流電流はそのまま通過させて高い交流の周波数ほど通しにくくさせる性質を持っています。
このように、全く違う性質を持つ部品同士を組み合わせることによって、ノイズをカットしたり特定の信号のみ抽出したりすることが可能となります。
CLC回路は「π型フィルタ」とも呼ばれることがあり、入力インピーダンスと出力インピーダンスが高い時に使用されます。
通常、LC複合タイプのフィルタには、CLC構成のn型、LCL構成のT型、CLまたはLC構成のL型など様々な構成があります。
どれを選ぶかの判断は、フィルタを接続している前後の回路におけるインピーダンスによります。
LCフィルタはシミュレーション上で特性を確認し、コンデンサとインダクタの定数を調整することが出来ます。
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