フレームグランド
フレームグランドとは、各回路のGNDを金属製筐体に接続すること
筐体全体が共通の電位レベルになります。
電位の異なる回路を安定化させるため、基準にしやすい筐体に統一します。
英語ではFrame Groundと表記します。
グランドとは「電気回路の基準となる電位」のことで、電気回路の様々な場所や電圧、電流を考える際の基準点になります。回路動作の観点でいえば、各地点の電圧の基準はどこでも構わないのですが、安定している場所となると金属製筐体となり、フレームグランドと呼ばれています。
フレームグランドは製品の外側になることが多くシールドケースとしても用いられます。
ノイズが外部へ放射するのを防いだり、外部からのノイズを防ぐ場合にも使用されますが、
シールドケース自体がアンテナとなることもあります。
また、開口部があるとノイズが外部へ放出する事もあります。
グランドの安定性はノイズ対策に不可欠で、グランドの電位が安定していてフレームグランドとの電位差が0Vに近い状態を維持することが大切です。
グランドが安定していない場合、電流の流れが妨げられてしまい、経路のインピーダンスが上昇し、その結果ノイズが増幅されてしまいます。
ノイズ対策の基本はグランドの安定性を確保することで、適切なグランド設計を行いグランドプレーンを適切に配置します。
グランドループを最小化することでノイズの影響を最小限に抑えることが出来ます。
その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
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