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メタルコア基板

メタルコア基板

メタルコア基板とは、基板内部にメタル板が挟み込まれた基板のこと。

メタル(Metal)は「金属」、コア(Core)は「中心、芯」という意味です。
基板の中央層に金属があることで部品から発する熱を均熱化することができます。
つまり、メタルコアによって熱が基板全体に逃げるようになるため、熱集中を防止できる基板になります。

高密化や発熱量の大きな部品を搭載した電子回路基板は、搭載部品の熱が集中しやすく高温化になりやすいため、従来の基板では部品の耐熱温度を超えてしまうことがあります。
そこで熱放散ができるメタルコア基板が使われるようになりました。
コアとして使われるメタルには、アルミニウムや銅などがあり、それぞれアルミコア基板、銅コア基板と呼ばれています。

メタルコア基板のメリットは、高い放熱性だけでなく、セラミック基板に比べ低価格で衝撃にも強いことが挙げられます。
コアに銅を使用した銅コア基板の場合、アルミコア基板と違って銅コア層にスルーホールで導通を持たせることが出来ます。
その為、3層基板としてコア層を放熱目的だけでなく電源やグランドとして使用することが出来ます。
ただし電源やグランドとして使用した際にスリット入れて島をたくさん作ってしまうと、放熱効果が薄れてしまう可能性もあります。
大電流など素子が発熱する部品では、熱対策が不十分だと部品の寿命が短くなったり、故障したりするリスクがあります。

メタルコア基板は均熱性や強度、中央層に金属がある事から、シールド性がありセラミック基板の代替品としてや、EMI対策におすすめと言えます。
自動車や高輝度LED、モーター/ハイブリット制御に使用されています。

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