ノイズ対策の用語集

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LVDS

LVDS

LVDSとは、一般的な差動データ伝送の規格のこと。

Low Voltage Differential Signalingの頭文字をとってLVDSと呼ばれており、低電圧で動作する差動信号です。
およそ350mVの低振幅信号を使って高速にシリアル伝送するインターフェースになります。

LVDSには主に3つの特徴があります。1つ目は「高速データ伝送」です。
LVDSでは電圧の振幅レベルが小さいため、データを高速に伝送することが出来ます。これはLVDSの名前の由来でもあるLow Voltage(低電圧)を表しています。

2つ目の特徴は「ノイズに強い」です。
LVDSでは電流の向きが反対の2本の線を使用しており、同心円状の磁力線は互いに打ち消すことで電気力線は結合します。
差動(2本の線)で伝送することで、外部からの電気ノイズの影響を小さくすることが可能となります。これはLVDSの名前であるDifferent Signaling(差動信号)を表しています。

3つ目の特徴は「低消費電力」です。
LVDSでは電流を一定に小さく保つことが出来るため、低消費電力が可能になります。
また、LVDSはドライバ、レシーバ、100Ωの終端抵抗といった簡易な構成になっているため、コストを抑えることができます。

これらの特徴を言い換えると、LVDSには「ノイズに強い」「高いデータレート」「低消費電力」「低コスト」というメリットがあるといえます。
一方でLVDSのデメリットとしては、「配線が2本必要になる」や「2本の配線長を等長にしなければならない」などが挙げられます。

LVDSをプリント基板設計する際に気をつけるポイントしては、「差動配線で等長配線にする」「信号の反射を防止するために特性インピーダンスを合わせる」「電源ノイズを抑えるために適切なコンデンサをドライバやレシーバに使用する」などがあります。

その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/

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