プリプレグ
プリプレグとは、あらかじめ樹脂を含浸させた繊維シートのこと。
英語ではPre-Impregnatedと表記し、「事前に含浸した」という意味になります。
通常は「Prepreg(プリプレグ)」と略されます。
プリプレグの製造方法には繊維シートに樹脂を含浸させる工程があります。
「ホットメルト法」と「ウェット法」の2つがあり、ホットメルト法は「樹脂を加熱加圧して繊維に樹脂を含浸させる方法」で、ウェット法は「樹脂を溶媒に溶解させてから繊維に含浸させ、後で溶媒を蒸発させる方法」です。
溶媒が残留しやすいため、一般的にはホットメルト法のほうが多く用いられています。
プリプレグは、ガラス繊維布の組み合わせに応じて希望の厚さに調整することが可能です。
これは、あらかじめ規定量の樹脂が均等に含浸されて製造されているからです。
その結果、設計値に近く、再現性の高い製品を作ることができるといえます。
プリプレグは、柔らかく粘着性のある素材のため、出荷時や保管時にはくっつかないように保護フィルムを貼りロール状に巻いています。
また、熱硬化樹脂が使われているため室温でも硬化が進むことがあります。保管期間を延ばすために冷凍保存が一般的に行われています。
プリプレグは、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の中間材料としてさまざまな用途で使われています。
たとえば、航空機の翼や機体部分では、軽量化と強度向上のために利用されています。
自動車産業では、シャシーやボディパーツに使われ、燃費の向上が期待されています。
また、自転車のフレームやスノーボードなど、レジャーやスポーツ用品にも広く用いられています。
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