SDRAM
SDRAMとは、パソコンのメモリ製品の規格の一つのこと。
SDRAMはSynchronous Dynamic Random Access Memoryの略で、「エスディーラム」または「シンクロナスDRAM」と呼ばれます。
シンクロナス(Synchronous)は「同期」という意味があり、その名の通り、SDRAMはシステムクロックに同期して作動します。
そのため、従来のDRAMとは異なり、データ取得のタイミングが予測ができるため、高速データ転送が可能となります。
SDRAMは、入力されたコマンドをパイプラインで処理できるように、クロック信号に従って処理を進めます。
これにより、進行中の命令を処理している間に新しい命令を受け取ることができます。
また、SDRAMはバンクと呼ばれるメモリセルに等しく分割されているため、メモリーインターリーブが可能となっています。
SDR SDRAMは、DDR SDRAMが登場するまでは「SDRAM」と呼ばれていました。
そのため、現在「SDRAM」と記載されている場合、通常はSDR SDRAMを指します。
SDR SDRAMはコンピューターで広く使われてきましたが、そこから発展した次世代のDDR(DDR1)、DDR2、DDR3️、DDR4、DDR5が登場しています。
DDRは[Double Data Rate]の略で、データ転送の速度がさらに向上しています。
DDRでは1クロックサイクルでデータの読み書きを2回行うため、 SDR SDRAMの約2倍のスピードで処理が可能です。
SDR SDRAMとDDR SDRAMには互換性はないため、マザーボードが対応していても同時に使用することはできません。
SDR SDRAMの標準規格は「PC66」、「PC100」、「PC133」があり、それぞれ66MHz、100MHz、133MHzのクロック周波数で動作します。
また、理論上のデータ転送速度は、PC66は毎秒533MB、PC100は毎秒800MB、PC133は毎秒1066MBです。
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