回路信号波形を試作前に確認し、回路自体や配線パターンの検討をします。
1. Pre Simulation :基板設計前に検討を行い、主に回路とパターン構想の検討をします。
(ドライブ能力、配線分岐、ダンピング抵抗の要/不要の検討)
2. Post Simulation :基板設計中に該当パターンを基板データから抽出して波形を確認します。
(信号波形の詳細確認、ダンピング抵抗値の検討)
※“IBIS”という半導体特性記述ファイル(メーカー提供)を用いて解析するため、解析信号の周波数限度は200MHz程度と言われます。
Pre Simulation例 (配線引き回しの検討)
●一筆書きの場合
抵抗通過後、1つ目のデバイスの入力端辺りから2つ目のデバイス入力端に信号を入れてみると
2つ目のデバイスの波形が乱れています。
●分岐配線の場合
抵抗通過後、2つのデバイス入力端へ等長で分岐配線してみると
波形が乱れが無くなっています。
上記の様に同じ回路でも配線の仕方によって波形が変わってきます。
Pre Simulationでは基板設計前に配線の検討などが行えますので
配線の修正工数やコストの削減にもつながります。
Post Simulation例 (基板配線からの解析)
●基板配線後のデータから解析
基板配線後のデータからパターンを抽出し波形の確認をします。
上記の様に基板配線後の波形を確認することが出来ます。
信号の流れ Post Simulationでは基板配線後に確認が出来ますので
基板製造後の問題で作り直し等のコスト削減にもつながります。
●EMI特性に対してもクロックなどの波形をきれいにしてノイズ成分を低減する事は重要です。