設計シミュレーション

伝送線路

分岐配線の分岐位置の波形の違い

今回は1対多のBUS信号など多分岐している信号について、分岐配線をレシーバ側で行った状態をシミュレーションで確認してみたいと思います。
レシーバが多くぶら下がっている信号は波形が乱れます。

図1の様にドライバ側にあるダンピング抵抗近くから分岐せず、レシーバ側で分岐して配線するような状況です。
図1と図2は回路自体は変わらないですが、図2のようなドライバ側にあるダンピング抵抗近くから分岐した場合に比べて、パターン設計時の配線量が少なくなります。メモリ関係の配線などにも見られます。負荷は同じもので確認しています。

図2は別の記事でも紹介していますがドライバ側にあるダンピング抵抗近くから分岐して配線するような状況です。

図1と図2を比較してみたいと思います。

 

ダンピング抵抗からそれぞれのレシーバまでの距離は同じですが、分岐点までの距離の違う配線の波形を確認してみました。

分岐点までの距離の長い方が少しオーバーシュートが出ていますが、同じような波形となりました。
少しオーバーシュートがありますので抵抗値を調整して抑えることできれいな波形になります。

パターン設計時はダンピング抵抗近くから分岐しても良いですが、抵抗を調整することで分岐点を変えて設計しても良さそうです。
配線量も少なくなりますので状況に合わせて使い分けてもよいのではないでしょうか。

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