プリント基板設計時に、パスコンをデバイスの電源ピンへ接続する場合に、電源との接続順番に気を配る必要があります。それは、電源供給元 → パスコン → デバイス電源ピン という順番にするということです。
なぜ、そうすることがよいのかというと、電源のノイズをパスコンで除去して電源ピンに供給するということと、電源ピンから出るノイズをパスコンで除去して電源ピンに戻さない、という2つの面を持つために、パスコンが接続された端子部分を通過する形にして効果(特性)を出す必要があるからです。
多層基板で内層に電源プレーンがある基板の場合でパスコンをデバイスの反対面に配置してしまうと、デバイス電源ピン → ビア → 内層電源 → パスコンという順番になるため、あまりよろしくありません。
出来るだけ電源ピンのすぐ傍の同じ表層にパスコンを配置することが、パスコンで効果的にノイズを抑制する手段です。
次回は、プレーン上のパスコンについて