プリント基板設計は、信号や電源品質、熱対策など様々な要求があります。
その中で「SI」、「PI」という言葉をしばしば耳にするようになりました。
「SI」、「PI」とは何のことでしょうか。簡単に説明して行きましょう。
・SI(Signal Integrity)は信号品質という意味で
インピーダンスマッチング、クロストーク、タイミングなどが含まれています。
伝送線路シミュレーションでSI解析と呼ばれることもあります。
設計段階で伝送線路の波形を確認出来ますので、プリント基板を製作する前に、
信号の挙動や問題点を予測し、配線ミスやその対策方法を検討することができます。
・PI(Power Integrity)は電源品質という意味で
電圧降下、デカップリング、ノイズなどが含まれています。
電源シミュレーションでPI解析と呼ばれることもあります。
設計段階で電源供給の安定性やデカップリングの最適化、ノイズの状態が確認できるため
プリント基板を製作する前に、電圧降下やノイズの問題を特定し、
適切な解決策を検討することができます。