前回のつぶやきで、主流のFR-4基板よりCEM-3基板のほうが熱伝導率が良いと述べましたが、放熱効果が良いとのことで、アルミ基板を良く聞かれると思います。
確かに、アルミ自体の熱伝導率は237W/m・KとFR-4、CEM-3と比べて非常に良いのですが、プリント基板とする場合、銅箔との間に絶縁層が入るため、アルミ基板としての熱伝導率は3W/m・K程度で、この絶縁層の熱伝導率が支配的と言われています。
アルミ基板は、片面基板が多いですが、アルミ基材に多層板を貼り付け、多層化したり、アルミコア両面スルーホール基板もあります。
高放熱のセラミック基板もありますが、製法が特殊な為、あまり一般的ではありません。
FR-4等基板の熱伝導率を上げる方法としては、極力、放熱面積を広くし、放熱効果を高めることが重要です。
1.基板の薄型化、多層化を進める
2.基板の銅箔残存率を多くする
等が有効かと思います。