前回、電解コンデンサの寿命に温度が特に影響すると述べましたが、温度がどの程度、寿命に影響するかに関して、よく使用されるのが、アレニウムの法則があります。
これは、使用環境の温度が、10℃下がると、寿命が2倍になるという、”10℃2倍則”での寿命算出に使用されています。
例えば、アルミ電解コンデサの仕様で、 105℃ 2000時間である場合、
95℃: 4000時間
85℃: 8000時間
75℃:16000時間
上記のように、10℃下がることで、寿命が2倍となっていきます。
したがって、電解コンデンサを発熱部品の近くに配置することは、寿命に大きく影響します。
また、電解コンデンサ自体の発熱要因としては、リップル電流の影響があります。
これは、アルミ電解コンデンサは他のコンデンサと比べ損失が大きいため、リプル電流により内部発熱を起こします。
したがって、定格リップル電流以下で使用することが大事です。