プリント基板の直流特性は、特性の中では基本的なもので下記のような特性があります。
・導体抵抗
導体の基本的な特性で信号線の抵抗値が小さいことが重要です。プリント基板の導体の材料は銅を使用することが一般的です。配線密度が大きくなると信号線の寸法は非常に小さくなります。
微細配線になると、短い配線長でも導体抵抗が大きくなることがあります。
また、高周波信号では、導体の表面の近いところを流れようとします。これを表皮効果といいます。
高周波信号の場合は、導体の断面積より導体の周辺の距離が重要になります。
・絶縁抵抗
プリント基板の絶縁性は絶縁材料の絶縁性能やプリント基板製造工程、外部からの汚染の影響で絶縁性は低下します。
配線密度が大きくなると、導体間隔は狭くなっていきます。
配線密度が大きいプリント基板は、スルーホールとスルーホールの間や配線と配線の間での絶縁も重要となってきます。