パスコンは回路や部品に対していくつ使う必要があるのでしょうか。電源ピンが1つの小さめのICには、パスコンを1つ付けるのが普通ですが、多ピンのQFPやBGAのICはどうでしょうか。
まずQFPですが、電源1ピン毎に、パスコン1個から、2ピン毎にパスコン1個の程度が良いと思います。電源ピン同士が離れていれば1ピン毎、近くに電源ピンがある場合は2ピンでパスコン1個という具合です。
BGAの場合は、多くの場合にBGAの裏側にパスコンを配置する事になると思います。あまり多くのパスコンを配置する事はできないため、電源ピン同士が離れた配置の場合には1ピン毎に入れ、電源ピンがBGA中心あたりに集まっている場合には
集まっている全体でパスコン数個というように、1ピン毎に入れるよりは減らした方が無難です。
パスコンが多すぎると、ピンから離れた配置になってしまったり、パスコンを並べて密集させてしまうような事になり意味がありません。
回路図上では、電源とGNDに接続されているパスコンなので何処に描いていても同じなのですが、どのピンの近くに配置したいかで、ピンの近くにパスコン・シンボルを書き込む事が重要だと思います。
次回は、QFPのパスコン配置について