プリント基板のパターンを考える際、 リターンパスを確保するようにビアを設けることが必要です。 上記のケースは4層のプリント基板を使用し、 表面を緑色の信号線、裏面を赤の信号線として設計を行なっています。 このような信号線のパターンにするとバスラインのビアによるスリットが できてしまうため、リターンパスが確保できず、ノイズが発生しやすい状態となります。
どうしてもプリント基板上にバスラインのビアによるスリットができてしまう場合は、 リターンパスが確保できるように設計を行ないます。 具体的には、上記のように表面の信号線(緑色)と裏面の信号線(赤色)を 上記のようにします。 このようにするとリターンパスが確保できるので、 ノイズが発生しにくいプリント基板が実現できます。
ノイズを抑えたプリント基板を設計するにあたっては、リターンパスが必ず確保できるよう、ビアの配置も考慮して設計を行なう必要があります。
バスラインのビアによるスリットができてしまう場合でも、リターンパスが迂回してしまわないよう信号線の流れを考慮してプリント基板上の部品配置やパターンを設計することが重要です。