プリント基板で使用される部品取り付け穴は、両面基板などの多層基板で広く使用される穴壁にもめっきの付いたスルーホールで、上記の左図のように部品のリードを差し込み、両面のランドや穴壁に半田で取り付けられます。
右側の図では、穴壁にめっきがなくランドは片側のノンスルーホールとなっており、はんだ付けする部分が少なくなっています。片面基板やノンスルーホールにする必要がある場合などに使用されます。片側にはランドがある為はんだ付けはされますが、はんだの量も少なく強度的にも弱くなりランドの剥離や、クラックが起きる可能性があります。
片面基板やノンスルーホールの部品取り付け穴の場合、スルーホールの時の部品取り付け穴のランド径より大きくします。上記の右図の様にはんだ付けランドを大きくすることで、はんだ付けする部分を増やすことができます。リードを曲げて補強することも可能で、はんだの量を増やしパターン剥離やクラックを起こしにくくなります。また、オーバーレジストとすることでランドを押さえ、剥がれを防止することもできます。
片面基板やノンスルーホールを使用する際の部品取り付け穴は、はんだ付けする部分が少ないため、強度が弱くランドの剥離やクラックなどの不具合が起こらないようにする必要があります。ノンスルーホールの部品取り付け穴を使用する際は、ランドの大きさなども注意することで品質を向上させることが出来ます。