プリント基板では基板をケースなどに固定する為の取り付け穴を設けることがあります。
上記の左図の例ではM3のネジを取り付ける想定でφ3.5mmの取付用の穴があけてありますが、 周辺には配線がされています。
取付穴の周囲は配線やGNDベタが避けてあり、製造時の穴加工では問題はないですが、
右図のようにネジを取り付けると頭部が配線やGNDベタと接触しショートする可能性があります。
ネジ取付用の穴を設ける際は、M3などのネジの呼び径だけではなく、頭部径も考慮してプリント基板を設計します。
上記の例では頭部径を考慮してφ10mmの部品配置、配線を禁止しています。
ネジの種類により頭部径が変わりますので、使用するネジを確認し、径に合わせて禁止領域を決定します。
プリント基板設計時は、M3などのネジの呼び径で取り付け穴径を決定する事がありますが、
取り付け方法も含め、頭部径も考慮して設計することが大切になります。