プリント基板ではDIP部品の取付穴に角穴を設定することがあります。
上記の左図の例では、部品のリードを挿入して半田付けする為の角穴を設計していますが、
基板製作時、ドリル加工では右図のように角穴を製作することが難しく、使用ドリルの半径Rが付いた穴となってしまいます。
その為、部品取り付け時にRの部分が接触して、部品のリードが挿入できなくなる可能性があります。
角穴を設計する際は、基板製造時のドリル加工では使用ドリル径のRが付くことを考慮します。
上記の例のように使用ドリルの半径Rが付くことを想定して、角穴を設計もしくはRの付いた長穴とします。
Rの付いた状態でも部品が取り付けできるように、長手方向に穴径を調整します。
基板製造後でも部品のリードが挿入できる穴径を確保することで、部品が挿入できないといった不具合を防止することが出来ます。
設計自体は可能なことでも、基板製造時の制約などで設計通りに製造できないということもあります。
基板製造方法を理解して、プリント基板を設計することが大切です。