リターンパスを確保することが、プリント基板のノイズを低減させるポイントの一つです。 上記の例は、配線途中にビアがあり、リターンパスが不連続となっています。 L1層の信号に対しては、L2層のプレーン(GND)がリターンパスとなります。 L4層の信号に対しては、L3層のプレーン(VCC)がリターンパスとなります。 ビアの部分でリターン経路がないため、ノイズの原因となる可能性があります。
上記は、同一層で配線を行っている例です。 L2層のGNDプレーンがリターンパスとなっています。 クロックやリセット信号などノイズを特にケアをする必要のある信号は、 同一層で配線設計を行なうことが必要です。
高周波回路など特にノイズ低減が必須となる回路の場合は、必ずリターンパスを確保 できるように設計します。 高速信号の場合は信号線直下のベタ層を通って信号が戻ることで回路を形成すると 言われています。 従って正しいリターンパスが確保されていないと、ループが大きくなりノイズが増大する 原因となるので注意が必要です。